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2014
12.23
Tuesday
「真っ直ぐにみつめること」の巻
author : 山崎彬

『観音クレイジーショー』の上演会場であるインディペンデントシアター2ndで作品を発表するときは、実家から通うことになっている。京都のおうちよりも奈良の実家の方がちかいから。

『トーキョー・スラム・エンジェルス』終えてから京都に戻ってきて大阪の稽古場にぱつんぱつんになりながら通いつめて作った『観音クレイジーショー』。いろんな危機を感じたけれど、信じて向き合って、なんかまた変な子が生まれました。僕は心の底から友達になれるやつです。

好きな芝居をつくっているものだから、うまくいかなかったらチックショーと思うし、最高だったら笑い泣いてしまう。自分が出演しない作品を客席で観るときは、だいたいいつもそんな感じ。

劇団Patchで本公演を任せてもらえることになって、1月から不定期でワークショップつって稽古場で演劇あそびをしてきて、なんだろうか、僕は本当に役者さんに書かせていただいてると心から思うのですけれども、みんなの持ってる人間をみんなが素直に見せてくれたから、役が生き始めてからはスラスラと書けました。引くぐらいみんな素直です。本当にまたやりたいし、これからも演劇仲間として盛り上げていきたいです。これこびてるやつじゃないのです。

もう二度と会えなくていい覚悟と、また会いたい渇望と。それは同時にいるのです。

そこに向田のミッチーさんと田中の良子さんと植田のバカヤロウというゲスト陣をまぜるのもスルスルと行けて、本当に助けてもらったです。直接なにかヒントをくれたわけではなく、稽古場で演劇で身体からあふれるもので、力をもらって本当に助けられた。本当に本当に。言葉じゃないんだよなこればっかりは。

言葉になる前の、なんかたぶんそれ、ってのが好きなんです。

今年、新作を四本書いて、四本とも役者のみんなに助られて、演出するときはスタッフのみなさんに助けられて、出会ってなかった自分に出会いました。スタッフたちとなんか、ほんとに、言葉で直接的な要求を出したことはなく、「どんなことしましょうかねぇ」と悪巧みして、作家を滅茶苦茶にしてやるっつう打ち合わせから生まれるので、ほんまに自分じゃないみたい。

ほんまに自分をつくってくれるのは他人のみんなであって、自分で自分のことをつくろうとするなんて、なんと浅はかなことなのだろうかと、劇団を旗揚げたころの僕に言ってやりたいです。まあお前もかわいくで嫌いじゃないけれど。

自分を写真に撮れる気分がまた戻ってきた。
これはなんだろうか。僕は元気です。というあれなのでしょうか。
昔はバンバンとってて、おそらくナルシスト的なやつで、まあかわいいやつだと思うけれど、今かんがえると気持ち悪くて、うん、キモイ、しかしだがしかし、最近撮れるようになってきた気分というのは、本当に、色々がどーでもよくなったからなのです。

頭の腐る言葉を耳に入れても、楽しめるようになったし、なにより心がふくれている。

「観音クレイジーショー」を書きあげた朝?昼?なんて、もう、そのふくらみだけで書ききったし、なにより書ききってそのふくらみに「でかした!」という声をあげさせたい一心で、それはもうパソコンの向こうにそいつはニヤニヤいて、「まあ期待してますよー」てな感じでニヤニヤいて、「もしかしたら今日まだ書けなくていいかな」なんて思いそうになっても、きっとふくらみは許してくれるんですけれど、それよりも「さすがやねー」と言わせたい一心で書けて、なんだろう、昔のなんだかんだ言って勢いでいたころの自分と、チカラつけてきた自分が合体してきたというか、来年以降がとても楽しみになった。なったんだ。

預けていた心が戻ってきたというか、人間であることを思い出させてもらった。

凡人は、凡人なりに、一歩一歩、前でも後ろでもいいから、歩かせてもらって、素直にただしたがって、やらなきゃならないことをするだけさの精神で、これからもいこうと思います。見栄も虚勢もはれない、ただの凡人に生まれてほんとうによかった。前はとても嫌だったのに、これもまた不思議。

知らない自分には毎秒出会っていて、この次の行に何が書けるかなんて、この行を書いている僕は知らなくて、そうこうしてるうちに次の行になっていて、はいそうなのです、こうして知らなかった自分に出会っていて、その出会いに気がついて生きていきたいし、その歩みに好きな人もそばにいてくれたらそれだけでいいんです。

想いというものは、実はもうすでに身体からあふれていて、わかるもの同士はわかりきっていて、それを言葉にしないセクシーさもあるし、言葉にせずして感じあい絡み合うセクシーさもあるし、なにより、もうわかりきってる恥ずかしさと、わかってしまいたくない意地と、わかってはならない色々の中で、どうせ明日も空はあるんでしょうから、同じように、きっと明日もあふれてるんでしょうてな感じで、生きてられたら、それもまたいいのである。

変わってきた自分や、変わってない自分、信じられない自分や、信じたい自分、色々いて、ほんまに自分なんかいなくてよくて、この人に対しての自分みたいなものが確かになればいいし、確かにしたい。そうできるまで、ただ真っ直ぐ見つめたい。

母は何の文句も言わずに、駅まで迎えに来てくれて、ホールアウト後の夜遅くなのに迎えに来てくれて、笑って今日の劇場での仕込みのことを聞いてくれました。

聞いてくれるってのはすごいことでした。ただただ聞いてくれるってのは本当にすごいことなんです。
聞いてくれる人のことを大切にしたい。そんで笑かしてくれる人、これも。大事。忘れない。

その逆の、聞いてくれないし笑かしてもくれない人は、ちょっともう、少し離れて笑ってみてたいな。

一昨日の『また愛か』リードインプログレスっつう来年上演する戯曲の途中段階を聞いてもらうのですが、お客さんよお客さん、聞いてくれたから書けたし読めたし、ほんまにね、泣いたよ。聞いてくれる限り作り続けられる。観てくれる限り立ち続けられる。

なんか、くだらないことに脳ミソ腐らして吠えてるくらいなら、駅前でも路上でも公園でもいい、上演をつづけりゃいいのだと思いました。暇は脳ミソを腐らせますけれども、暇は作るものなので、暇だとしたらそれは作ったものなので、つくらなきゃいいのだ。やりたい人とやりたいです。全力で返してくれて嘘のない人が好きです。

中山くん演じる主人公をとにかくじっくり観てください。
演技が注目!とか今回おもしろいよ!とかの観てくださいじゃないです。
人間のままで彼がちゃんといるか観てください。
そんで、中山くんがダメだったらボロカスに言ってやってください。
よかったら微笑んでやってください。
そして大切な場所に帰るか、大切な人と会ってください。

僕、演劇なんて、その日はお酒が飲みたい、スイーツバカ食いしたい、セックスしたい、踊りたい、で、したいことして、内容何やったけぇわすれた、でいいんです。したいことしたい衝動をコチョれたら。
で、内容よりも、あの酒を飲んだ日に観たやつ、スイーツバカ食いして吐いた日に観たやつ、観た日にしたセックス、観て踊った、で覚えててもらえたらいいんです。

道の美しさでなく、あの子と歩いた道という風景の残り方の方が好き。

風景をブン投げてきた人を忘れられない。言葉をブン投げてきた人のことは忘れた。

この文章も内容でなくて、指が今冷たいことで覚えていてくれたら、さっき食べたファミマのスパイシーチキンでお腹が重いことで忘れないでいてくれたら、布団のあたたかさよ、電車の中揺れる車内ふと目をあげて見えたおねいさんの髪の毛の艶やかさ、そんな覚え方でいい。

今、足の裏で踏んでいるポイントに、この先の人生もう二度とこないかもしれない。そして忘れる。そのポイントを踏んだことなんて。でもなくなったわけではない。確かにあったのだ。あったならそれは自分の一部だ。

さあ、忘れられないクリスマスイブがやってくる。
恋人とすごします。最高の恋人です。観音クレイジ−ショーという変な名前の恋人です。
劇場で紹介します。観にきてください。

あと植田も紹介します。Patchファンのみなさん、覚えて帰ってやってください。

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Patch8番勝負 其の八
Patch stage vol.5『観音クレイジーショー』
【作・演出】山崎彬
【音楽・演奏】岡田太郎

【出演】
中山義紘 井上拓哉 竹下健人 杞山星璃
村川勁剛 吉本考志 松井勇歩 山田知弘
中村圭斗 岩真吾 三好大貴

田中良子(ブルーシャトル) 植田順平(悪い芝居) 向田倫子(ババロワーズ)

【会場】 in→dependent theatre 2nd

【日程】
2014年12月24日(水)〜30日(火)
24日(水)19:00
25日(木)14:00★/19:00☆
26日(金)14:00☆/19:00★
27日(土)13:00/18:00
28日(日)13:00/18:00
29日(月)14:00★
30日(火)12:00/17:00
※開場30分前

★=終演後、ハイタッチあり
☆=終演後、SPイベントあり

【チケット】
3800円
全席指定/税込/未就学児入場不可

劇団Patch http://www.west-patch.com/
















 
| これ書いた直後、就寝 | 02:32 | comments(0) | - | pookmark |
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