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2012
07.25
Wednesday
「キレイな赤だったわ」の巻
author : 山崎彬

さっき料理してて、生まれて初めて指切って、一緒に元気も切れて、でも戻って、仕事机でのウォーミングアップにこれを書くんだよ。左手の小指の先が切れたんだけど、まだ使ってないよ。案外大丈夫だ。


ビギナーズユニットの稽古は、学生がテスト期間ってのもあって毎日自主練みたいにまだなってないから、週に二回くらいしか現場がなくて、悪い芝居も終わったばっかだから主に机での仕事が多くて、書いたり本読んだりとかそういうので、「いーーー」ってなると料理して気分転換する。

最近は何かレタスとかの葉っぱとアボカドと豆腐にオリーブオイルかけたやつと、キノコと豚肉と玉子炒めたやつと、あとご飯と味噌汁、この組み合わせばっかで、料理の工程が決まってきてたから油断してたんだと思う。

いつもは手でちぎる葉っぱ(今日はレタスだった)を、ちょうど包丁持ってたから、そのまま横着して、握ってたレタスをまな板に置いて真ん中で包丁グッと入れたら、小指の先が切れた。「痛っ」と思ったら指は何ともなくて、「あれ?」と思ったら、スプーーーって血が出た。

すごい綺麗な赤だった。

こういうのは突然やってくる。
知っていても、突然やってくる。
自転車で街を走ってるときに、ふと、車のことを忘れたりもする。
信号待ちで車を見ていて、思い出す。

「危ないモノが走ってる!!」

ここ最近、仕事して料理して仕事してって日々で、包丁の危なさを忘れていたんだ、きっと。演劇の危なさも忘れないようにしないと。


用心深いほうなので、ちょっとがっかり落ち込んだ。


ズキズキと疼く指から流れ出る血を水で飛ばしながら、痛みなんて気分だから痛みなんて気分だからと、平然としていて、出血がおさまりマキロン、絆創膏、料理続けて、出来上がりを食べて、血はおさまり痛みもなくなり、ブクブクと指はもがいてはいるけど、まあ日常に戻る、戻ろうそうしよう。

小指が、なかったことのようになっている。
なかったことになっていることが、やけに気になる。
なんだこれ。

もう痛くないのに「痛い痛い」とか言ってしまい、横になり今日はもういいか、とか。指が不自由だとパソコンのキーも押しにくいし、とか。(今、パソコンで書いてるけど、何の問題もなし! そういうもんだなぁ。)

そしてtwitterに書いたりして、痛み紛らわせもありーの、指切れて書くことできたとか思ってまいーの、あの、誰に報告してるわけでもなく、また、誰かに報告したくもなるあの感じ。このブログもそうだ。

そうしたら仲間からメールがきて励まされたりして、そんなんで、あかんもうちょい頑張ろうとなって今。そんなもんだ。偉大だな、言葉は。

幸福は突然やってくる。
そうです、怪我や病気や災害や事故や死と平等に、幸福も突然やってくる。そういうことも忘れちゃダメだなと思い起こし、今日も頑張ろうと思います。

いつかの罰やいつかの報いは、知らせもなく突然やってきて、突然は突然のようで偶然のように必然らしく平然と、どこかできっと繋がっていて、どちらにせよ、突然しかやってこなくて、だからまあ、今日も頑張ります。

ありがとう。ありがとう。ありがとう。
| これ書いた直後、就寝 | 09:44 | comments(1) | - | pookmark |
2017
06.27
Tuesday
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| - | 09:44 | - | - | pookmark |
COMMENT
ことばはいつだってすごい力を持っていて、
幸福は目を見開いていれば必ずやってきて、
山崎さんのことばの数々にふれるいま、
心がふるえるみたい、日常が輝きだすようで、
とっても幸せだなって思います。

小指、どうぞお大事にしてください。
| mew | 2012/08/04 2:02 AM |
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