2017
07.07
Friday
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2016
07.25
Monday
「世界中の人に自慢したいよ」の巻
author : 山崎彬


ただ寂しく、平穏に、4日間は過ぎていった。時間がひとりでに流れていった。自分勝手に吸い込まれていった。そして最後は情熱が勝つのだと信じ、書き、作り、演じ、気がついたら、スーパーマーケットのクーラーはとても肌寒くなっていた。

『メロメロたち』大阪公演、たくさんのご来場、ご声援、全部全部、ほんまに、ほんまにありがとうございました。

「中学生の僕よ、お前はそれなりに幸せになるぞ」と、顔面が【星のない夜空】でできた学ランを着た少年に僕はそう声をかけた。たぶん昔の自分だと思われる彼は少し笑った気がした。その瞬間、自分の屁の音で目を覚ました。ああ、そうか。だから今朝、現在に目を覚ましたはずなのに未来にトラベルした感覚だったのか。過去なんて見なくっていいなどという言葉を吐いてしまいがちですが、どうしたって僕は今すらも見れない、つまり、過去しか見れないわけで、そんで僕は未来を見ることってのは、じっくりじっくりと過去を見ることと同じだと思っていて、過去を見ない未来は結局過去のまんま何にも変わってないニセ未来だと思ってて、過去を見て、しっかり見て、すっかりなくなるまでしっかり見て、ようやく今という時間が過ぎてくれるんだと夢見ています。

 

中学生のとき、誰とも口をきかず、ラジオを聞きながら股間まさぐって見つめていた僕の部屋の天井には、たくさんの物語がまるで映画のスクリーンのように映し出されていた。約二ヶ月空けた東京の部屋にたまったバラエティ番組やドラマの録画を、同じ量だけたまったホコリをフ〜っと吹き飛ばすように消費するそんな感じで、この公演で削り落ちた命を再生して見てみる。その映像は、リモコンに触れてなくても少しコマ送りで、途中はブチブチ切れてるし、勝手に早送りになったり止まったりするけれど、見たくないところこそ鮮明に映りやがるのがおそろしい。

 

ほんまに最後は情熱が勝つのかな、って、とっても不安になるけれど、そう信じたい。すべてのことが起こることを信じたい。そして、すぐに諦めてしまうマンに変身しそうになる自分の首をもっともっと絞めつけたい。

もっと、もっと、うまく言えないけど、混ざり合って演劇をつくりたい。それができる仲間だった。そしてもっとそうなりたいと思える仲間になった。本番が終わった直後って、いろんなことが叶ったようでもあり、叶わなかったようでもあって、どういたらいいのか、いつもわかんなくなる。終わるために始めたはずの芝居は、じつは、始めるために終わっているのかもしれないなと、いつも感じる。

 

3月、チラシ撮影のあと、プレ稽古をした。メロメロたちで稽古場に入ったのはこの日が最初。

 

まだどんな芝居になるのかもわからんまま、京都にいたメンバーと、あんちゅと、アツムを呼びつけて、メロメロたちの細胞を作り出すみたいな稽古をした。メンバーから家のお風呂につかったような安心感と、あんちゅとアツムから目がくらむほどの希望の光を授かったことを覚えている。

 

強い風が砂埃をまき散らす、そんな荒野に、スカートをバタバタはためかせ、遠くを見つめてキリリと立つ主人公の少女が見えた日。そしてその少女は、そのまま、部屋の中に閉じ込められ、僕たちは彼女を救い出したいと胸を焦がす。だけど少女はいつだって僕たちの手の先にいる。そんな光景をその日の晩に見た。

 

そして僕は、僕しか見ちゃいけないノートに、僕しか読むことのできない文字で、その光景をメモった。絵のようでもあり暗号のようでもあった。筆圧はとても強かった。紙は破れて、血が出ていた。

 

やがて5月になり、ちょろちょろとセリフやト書きに変形していったそのグシャグシャメモは、稽古初日6月のあの日、一幕までの台本として世界ではじめて俳優たちに配られ、声となった。

 

初読み合わせで「途方もない本を書いてしまったな」って思ったのを覚えてる。悪い芝居メンバーはみんな僕の本をわかってくれてるおもろさが頭一つ抜けてたし、客演の初舞台ふたり、あんちゅはこれまでの人生で何があったのかわからんけど、彼女の声の舞台俳優には出せない透明感と屈折感のバランスがたまらんかったし、アツムはヘンテコな俳優やなと思ったし、若いくせにキャリアクソ長い祥太郎の安心感とそれゆえの世界のひん曲がった見方にはドキドキ興奮したし、俳優たちに何の不満もなかった。

 

ただ単純に、倒すべき魔物がとてつもなく大きく強かった。

不満がないことが怖かった。

具体的にいうと果たして間に合うだろうかと思った。

そんでそういう時こそ自分の心臓が高らかに響き、鼻息は強く鼻毛を揺らし、身体は痙攣するほどの武者震いを覚えた。

 

トウモロコシのてんぷらを「うまうま」食うてその日は解散した。と思う。

 

そうしてひと月半の稽古を乗り越え、メロメロたち大阪公演は大盛況の末、幕をとじた。

 

まだ東京公演が始まってないので多くは書けないけど、東京公演に期待してほしい想いで書き始めた久々のブログであるので、ちょっぴりだけ書くと、悪い芝居史上最高にひとつの団子になって作った公演やったと思う。みんな、前後のシーンへのつなぎに徹しながら、個性的で珍しい演技を繰り出していたし、ここ数年固定してきたスタッフ陣の絡み合いのバランスや出力の強弱も絶妙やった。

 

植田順平は、本人も僕も予想だにしていなかった初主演を、期待通りの綱渡りで演じ切ってくれた。僕は綱渡り俳優が大好きだ。

 

渡邊りょう、呉城久美は作品の大黒柱として、ひんまがってるのに頑丈にそびえ立っていて頼もしかった。りょうくんみたいな芝居したい。でけへんけど。

 

中西柚貴、長南洸生は、悪い芝居の未来を背負うために上りつかねばならぬ場所へのハシゴを自分の手で作り上げた。希望しかないし、必ずやその場所に上りきってほしい。楽したいからたのんだ。

 

北岸淳生、畑中華香は感慨深かった。決して真ん中を歩んできたふたりではないけれど、今作でど真ん中で腹見せて「切るなら切れ」と言わんばかりに立つ二人をみて、僕の心は何度も泣いた。顔は笑ってたけど。CR骨物語。

 

岡田太郎の音楽は、もう欠かせないもの。ないことが考えられない、そのうえ3度目の俳優で怪優に化けた太郎くんは、日に日におかしくなっていって、舞台上にも関わらず僕はニヤニヤがとまらなかった。

 

アツムの珍演、そしてギターから放つうめき声のようなあの音もまた太郎を刺激したのだろう。アツムはアツムで、気の狂った俳優としてデビューを駆け抜けた。「今度普通の役やりたいです」なんてゆうてるけど僕は普通の役なんか書けへんから、ごめん。

 

祥太郎は、20歳という公式プロフィールはたぶん嘘で、僕と同じ中学に通ってたと思う。そうじゃないと色々つじつまがあわへん。この先の僕にとって、忘れてはならぬ人になった。

 

石塚朱莉、この人が演劇界で俳優として産声を上げたことは、スーパーグッドニュースだと確信してる。10年後、答え合わせしようぜ。10年もいらんか。とにかく、これから背負いきれないくらいのものを背負って、ど真ん中に立ってほしいし立ち続けてほしい。ど真ん中が似合う人。

 

プロデューサー、演出助手、制作、絵を描く人、受付やチケット回り、宣伝協力、表に浮かび上がらんけど、そのどれもが欠けてはならんかったし、たくさんの力をくれた。

 

俺は、こんなにも素敵な、たくさんの人たちに作品を作ってもらって、たくさんの関西のお客さんに拍手をもらって、もう死ぬかもしれない。死ぬかもしれない、最期かもしれない、そんな気持ちで毎回つくってて、特に今回はその思いが強かったから、よりみんなの声が身に染みる。

 

毎回毎回、「もうちょい生きなよ」と言ってもらって、次の公演につながってきてる。

 

ふざけんなよ。東京公演まで生きてもうたやんけ。ありがとう。

 

はじめて東京に悪い芝居を持ってきた7年前、駅の便所の壁につけられた鼻クソよりも気づいてもらえなかった僕たちは、ここまでやってこれました。その鼻クソ時代から観てくれてた人たちとまた劇場で会いたいな。

 

悪いけど劇団でしか出せない、そんじょそこらの何となしのプロデュース公演なんかかすり傷もつけられん、相手にもならない、感想を述べる言葉も出てきやしない、そんな芝居になりました。ハードル高くしてくれていい。きっと高すぎて飛べはせんけど、軽々へし折ってやります。ハードル折るの大好きなんで。そんで細かく折ったハードルをオリーブオイルでいためて、岩塩と黒コショウ振って、刻んだとろけるチーズと絡めて、ペンネ食べるみたいな感じで食べたりますわ。

 

大口叩きましたけど、ただただ、あなたと一緒。

 

演劇が好きなだけ。

 

時代に乗り遅れた、こういうのも、たまにはいいでしょ。

 

もう言葉はいらない。

 

劇場で会おっか。

 

『メロメロたち』東京公演、いよいよ開幕。

 

(↑クリックorタップしたら特設サイトに飛びます)

 

悪い芝居vol.18『メロメロたち』

 

作、演出 山崎彬

音楽   岡田太郎

出演   植田順平

     岡田太郎

     北岸淳生

     呉城久美

     長南洸生

     中西柚貴

     畑中華香

     山崎彬 

     渡邊りょう(以上、悪い芝居)

      ・

     石塚朱莉(NMB48)

     大久保祥太郎(D-BOYS)

     アツム(ワンダフルボーイズ)

    

【会場・日程・チケット予約】

 

●東京公演
赤坂RED/THEATER
2016年7月26日(火)〜31日(日)
26日(火) 19:00
27日(水) 19:00
28日(木) 14:00/19:00
29日(金) 19:00
30日(土) 13:00/18:00
31日(日) 13:00








 

 

| 書いても、まだ起きてる | 16:32 | comments(0) | - | pookmark |
2015
01.14
Wednesday
「甘ダレのにおい」の巻
author : 山崎彬
一緒によろこべることはもちろん、一緒にパニくれることもとてもとても奇跡だし、お互いが目に見えない何かに媚びを売ることなくブツかることができて、と思ったら、自然と笑かしあうかたちにもってこうもってこうとしている時にグッとくるし、そういう相手は大事にしなくちゃあなあと思うのです。

ドン引きすることなんて世の中にはたっくさんある!しかしまあ!なににつけてもおもろがれるということ!この「がれる」こそが!人間がもつ想像力っつう一番大きな武器なのです!と、夢の中子は言うております。

わかっちゃあいるけど、むっつかしいんだよなあ、なんて頭を抱えていると、夢の中子がやってくる。夢の中子はいつも、夜にやってくる。夢の中子はいつも笑っている。髪の毛は回転寿司屋の甘ダレでベタベタのギトギトになっているというのに!


――天井見てりゃあ笑けてくるよー。

とか、


――狙ったB級なんて、ほーっんと魚臭いからイヤー。

とかなんとか言いながら、睫毛についたホコリを睫毛ごと抜いて棄てている。

夢の中子は夢の中にいて、思いついたことを一番に聞かせたい人だ。自分自身でもありそうでもなく、この世にいるのにこの世にいない。


家の中のいつもの場所に座ってパジャマには一瞬で着替えられてテレビはつきっぱなしでテーブルの上には発泡酒の空き缶とシャンパンの空き瓶があって電話していたと思ったら知らぬ間に電車に乗っていて、でも気を抜くとパソコンはスリープ画面になって、真っ黒のウィンドウにうつった自分の顔は間抜けだ。

闇っぽい、鬱っぽいノリも、子供のふりも、もううんざりでしょう。筋とか義理とか器とか、そういう言葉は相手を讃える時に使おう。卑屈な皆さんなんて天日干しにされちゃったら、一番にゾンビになるんだから。もう、笑うしかないよねー?やんなっちゃうよねー?

今日は早い時間に京都の朝を歩いた。とっても寒かった。体が小さくなった。路地の裏でにわとりが鳴いてた。

「しあわせは鈍感の中にしかなくて、それなら不幸せでいいから敏感でいたい」と宣言さえすれば敏感でいられていると思っている鈍感な幸せものの首なんてとる必要ないぞ!!

考えてもムダなことは脳みそのなかにさえ入らなくなった。すると、いつもなにかを考えているような顔になってしまった。考えてもムダなことばっかり、つめこんでくぞー。

「カッコつけんなよ」って誰かに言うときなんて、そりゃあもうそれこそカッコつけてるよね、っていう、かわいさたるや!いくぞー!ありがとう!





こないだメンバー数名と焼肉行ったっす。
死ぬほどうまかったっす。
また行きたいっす。

今夜、東京向かって、またひと月。劇場で会いましょう。

 
| 書いても、まだ起きてる | 01:11 | comments(0) | - | pookmark |
2014
11.17
Monday
「これをなんと呼ぼうか」の巻
author : 山崎彬






コンセントには1つしか穴がないのに、差し込みたいプラグがたくさんあって、そのコードはこんがらがっている。ほどけないほどに。


そこに知らない色したコードがするするとのびてきて、プラグがコンセントにささる。その電化製品の使い方はまったくわからない。のだけれども、元々もっていたような気もしていて、ゾッとしてホッとする。


ぼくはぼくのことを、まだまだなんにもしらない。ならば、あなたもあなたのことを、まだまだなんにもしらないはずだ。
そして、すべてのことは、どうでもよくて、同時に、火事場でバカ力が出るのなら、いつでも身の回りにガソリンまいて火を放って、燃やし続けてたい。


恋や閃きとはまた違った僕の中での新たな感覚に、怖さと好奇心を感じてしまっている。


ばーか。


『スーパーふぃクション』が終わって心の底から感謝して、しかしそんなもの心の底なんかではなくて、心の底はまだまだ深いので、もっと潜って、幕が開いた『トーキョー・スラム・エンジェルス』を駆け抜けたい。


頭とハートの距離と、踏まなきゃならぬ地面と踏む脚。


板の上での関係と、取り囲んで観てくださってる皆さんの息づかい。その事に耳をすましていたい。


少なくとも、いま、僕が、僕と呼んでいる、僕は、僕が僕ととりあえず呼んでいる僕でしかなくて、その本体は、いまだ謎に包まれているのです。


存在させてくれているすべての人たちに感謝をもって、今日からまた新たに、本番にのぞむ。


絶賛上演中!
『トーキョー・スラム・エンジェルス』
作・演出 谷賢一
出演
南果歩
山本亨
古河耕史
山崎彬
加治将樹
一色洋平
井上裕朗

11月
17(月)19時半
18(火)休演
19(水)14時
20(木)14時/19時半
21(金)19時半
22(土)13時/18時
23(日)13時
24(月)13時

会場
青山円形劇場

http://t.co/2VjG4LuD1G
| 書いても、まだ起きてる | 13:56 | comments(0) | - | pookmark |
2014
06.28
Saturday
「お前がいなければ役も世界もない」の巻
author : 山崎彬
このあと寿司食いにいきます。


『マボロシ兄妹』はお前の右脳にしか響かないものになりました。
お前はきっとこのブログも読んでいないことでしょうが、僕はここにお前に向けて言葉を書くしかできません。

悪い芝居がありながら、アンダーヘアを立ち上げて、引っかるものはありました。
京都を拠点にしながら東京の俳優ばかりを集めて、引っかるものはありました。
東京で製作しながら、関西のスタッフばかりを集めて、引っかるものはありました。

劇団があるのに。拠点はあるのに。モノを運搬しなきゃいけないのに。お金もたらふくあるわけじゃないのに。

僕がまだ人だったころの話です。

僕は今、人でなしなので、お前の幸福だけを思い、やりたい芝居をやりたい劇場でやりたい俳優とスタッフを集めて作っています。またきっと人に戻ることでしょう。

人でいたら、傷つきすぎて、もうすでに死んでしまっているさ。死んだらお前は言うでしょう。若いのに惜しいと。

悪い芝居に愛があるからアンダーヘアでやることにしましたし悪い芝居では悪い芝居でやりたいことを存分にやりますし、純粋にやりたい俳優を集めたから関西から二人僕がナンバーワンやと思う人を呼びましたし、京都は好きですし、言い訳でもなんでもなく、ここを読んでないお前がゴチャゴチャいうことに一応釘を射しておこうと思って。

わかる人にはわかると思いますが、お前にムカついたのでも傷つけられたのでもないのです。
演劇が濁る。だから気をつけてくれ。それだけです。

ちっっちぇぇなあ。地球規模で考えろ!!やめよう。濁る。お前って、誰だ?


「マボロシ兄妹」は、純演劇です。
純演劇を観たい人はぜひ来てください。
このコトバと、フライヤーと、サイトをみたら、わかる人には何が言いたいかわかると思います。
まだ普段と変わらないチケットの売れ行き状況です。僕はおかしいと思います。


力を貸してくれ!!!!

寿司食ってくるねっ☆彡
 


(↑バナークリックで特設サイトへ)

Aoyama First Act #11
悪い芝居プロデュース
アンダーヘア vol.1
『マボロシ兄妹』

【作・演出】山崎彬
【音楽】岡田太郎

【会場】青山円形劇場 http://www.aoyama.org
(※東京公演のみ)

【日程】2014年7月18日(金)〜21日(月・祝)
18日(金) 19:00
19日(土) 13:00/19:00
20日(日) 13:00/19:00
21日(月・祝) 15:00
※開演45分前より受付開始、開場は開演の30分前。

携帯からの予約はこちらをクリック!
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【出演】
渡邊安理 (演劇集団 キャラメルボックス)
渡邊りょう
岡田あがさ
山崎彬
大塚宣幸 (大阪バンガー帝国)
池川貴清
村上誠基
橋爪未萠里 (劇団赤鬼)
片桐はづき
北川大輔 (カムヰヤッセン)
北岸淳生
植田順平
大石憲 (monophonic orchestra)
徳橋みのり (ろりえ)
塚越健一 (DULL-COLORED POP)

【料金】
前売 4000円
U25 3000円(要証明)
高校生 2000円(要学生証提示) 
※全席指定、当日各500円増
| 書いても、まだ起きてる | 21:02 | comments(0) | - | pookmark |
2014
03.27
Thursday
「悪役について」の巻
author : 山崎彬


『グッド・バイ』が終わったあとも、バタバタと色んな計画が同時に進行してる。爆発しそうや!爆発したろか!

白昼夢っ!

『グッド・バイ』たくさんのご来場ありがとうございました。もう移動の隙間の隙間を狙ってしかお礼言えなくて、遅くなってごめんなさい。

おわってからずーっと考えていることは、精一杯やれることはやった、やったのだけれども、太宰治という男を、我々のような名の知れぬ人間たちがやるにあたって十分な「やれるだけやった」だったのかということ。

何も否定するつもりなどなく、みな精一杯やったのだけれども、そう思ってしまっているのは隠しようがなくて。

まだまだ何かが足りない。そう思えて仕方ない。それは劇団公演では思えないことだったので、とてもよかった。作品としてはよかったのだ。もっといけたな、という話。いつの日かリベンジする。皆様おつかれさまでしたあ!


足場は実はボロボロで、だけども不安が実感としてないのは、それはこの世の底だから、ということがままあるけれど、こなしている(と思い込んでるバカみたいな)人に出会うたびに傷ついて、そんなん考えすぎかもなぁと思う。


7月に『マボロシ兄妹』(http://waruishibai.jp/maboroshi/)という演劇を青山円形劇場でやります。
とにかく純演劇を作りたい。純演劇ってなんやわからんけども、追いかけてみようかと思います。

光はいつだって平等に射しているので、それだけは救い。絶景は自分でつくるよ。チラシの写真もうすぐ撮るんやけど、楽しみやねん。

僕な、今、一人芝居の稽古してるねん。東京だけやけど、まだチケットあるから見に来てね。

身ひとつで色んなとこに行って、色んな時間泳いで、大変ですけど、演劇の原石そのまんまみたいな作品。


 
砂の上の企画 #5
『水分-みくまり』
【脚本・演出】司田由幸 (砂の上の企画)
【出演】山崎彬
【日程】2014年4月10日(木)〜13日(日)
10日(木) 19:00
11日(金) 15:00/19:00
12日(土) 14:00(完売)/18:00(完売)
13日(日) 14:00/18:00
【会場】旧平櫛田中邸
アクセス http://taireki.com/map/index.html)

【チケット予約】
https://ticket.corich.jp/apply/53413/


【特設サイト】
http://www.suna-no-ue.com/cn4/mikumari_2.html



| 書いても、まだ起きてる | 15:08 | comments(0) | - | pookmark |
2014
02.14
Friday
「よれよれの富士山」の巻
author : 山崎彬


かわってしまったこともおそろしいが、かわっていなかったということも、これまたおそろしい。かわろうとしたことは今見ても輝いているけれど、今を輝かせてくれているだろうか。

京都芸術センターによる演劇計画の劇作家育成というものに、烏丸ストロークロックの柳沼さんとともに選出されておりまして、2015年に何都市かで上演予定である戯曲をすでに構想しはじめている。というよりは、はじめなければいけなくなっていると言うた方がよくて、それは強制的な意味ではなく、2年かけて書いていきましょうというもので、その途中途中で試読会みたいなリーディングをお客さん来てもらってやるというもの。こないだ、その1回目を開催した。

『グッド・バイ』はもちろん、先日悪い芝居webで情報解禁された、7月の青山円形劇場でやる『マボロシ兄妹』や秋の本公演もあるのに、飛び越えて2015年の本を書くわけだ。タイトルは『また愛か(仮)』と名づけた。

向こう2年で何がかわって何がかわらず、何がおこって何がおこらないのだろうと考えたりしていて、ふとこの2年を考えていた。

2年前の脳で考えはじめていたら、今回第一筆から4日で書き上げた『グッド・バイ』はまたかわっていたとは思う。だけど、2年前からなにかがかわったかというとそういうわけじゃない。


この2年、僕はたくさんかわったけれど、僕はひとつもかわらなかった。僕の作品はかわってきたけれど、僕はかわってはいない。

僕の見方がかわってきて、そしてまた見方がかわったとき、僕はかわっていなくても、僕はかわったといわれるだろう。

自分自身なんて、もうこの世にはいないというわけだ。


2年前の自分が今目の前にいたら、基本的には声をかけない。そして心のなかで、まぁ、そのままでいいと思いますよ、とつぶやく。

2年後の僕はどうするだろうか。目の前に今の僕を見て。や、きっとなにも言うまい。そして、好きにしろや、と心でつぶやくだろう。

2年後の自分が目の前にたっている。

隣の車両にうつりたくなり、席を立つと空いたその席にそいつは座った。

隣の車両でつり革につかまり立つ。

携帯からブログを書いていて、ふと、ヤツの座る席を見ると、ヤツはいなかった。

どの駅で降りた?

どの駅で、降りた?
| 書いても、まだ起きてる | 14:54 | comments(0) | - | pookmark |
2014
02.13
Thursday
「赤い夜のこと」の巻
author : 山崎彬


連日連夜、太宰治の冬。

メイシアタープロデュース show劇場『グッド・バイ』の稽古の日々です。太宰治最期にして未完の作品『グッド・バイ』という小説を舞台化するにあたって、たくさんの太宰作品を読み直してみて見えてきたイメージをそのまま脚本にしてみた。色々、読んでから来てもらえたら、またちがった楽しみ方があると思う。

太宰治は青春パンクみたい。そういった青春が遅かった僕は25歳くらいの時に初めての読んだのだけど、はじめ数作品はまったものの、気づかぬ内に飽きていた。それから何作も演劇を作ってきて、そして今回、舞台化すると決まり、知らず知らずの内に作品を作るという視点で読んでいたのだろう。作品の向こう側への妄想がどんどん膨らんでいった。

愛人たちと別れてゆく様をユーモラスに描いた小説を『グッド・バイ』と名づけ、未完のまま、現実の愛人・山崎富栄と玉川上水に入水自殺した太宰治こと津島修治という男。そして田島周二と永井キヌ子。なーんかとにかく、恋は恥ずかしいものってのを、ズズンと進める作品になりそうです。二幕構成、二時間半くらいかなぁ。

きたまりさんのダンス公演で共演し、超エキセントリックであり超素直な嘘のない俳優だなぁと、胸を打たれまくった平林さんを迎え、彼にぶつけるならば、と、東京一のエキセントリックで素直で嘘のつけない女優である、岡田あがさを関西小劇場につれてきた。

エキセントリック×エキセントリックは、ほんとに大変なので重ねないものかもしれないけれど、ふたりは嘘がつけないので、奇跡のように重なりあっている。良いシーンは澱みさえも美しく、まだダメなシーンはとことんダメ。それはとても素晴らしいことであり、演劇を信じられなくなった人は地面にめり込むほど頭を垂れるだろうよ。

そこに降り下ろす関西小劇場の信頼すべき女優陣のことは、また次に。

『グッド・バイ』公式サイト
http://www.maytheater.jp/show8/


稽古がんばりまーす。
| 書いても、まだ起きてる | 14:21 | comments(0) | - | pookmark |
2014
01.04
Saturday
「2014年、切り絵はじめる」の巻
author : 山崎彬
怒濤の年末を越え、2011年最優秀作品賞に続いて2012年佐藤佐吉賞最優秀演出賞をいただいた1月。
いろんな人がいた王子小劇場での、あの授賞式。
あそこからはじまった年だった。新宿の金の蔵でそわそわしながら年始の酒を飲みかわし、2013年にやりたい作品について語ったんだ。その通りに行ったかな。どうだろう。半年は東京にいたな。今年もそうなりそう。


【主な戦績】
3月本公演『キャッチャーインザ闇』、テアトル・ド・アナール『従軍中の(略)』、ライブ『超ミュージック超ライフ』、カスガイ『バイト』、王子小劇場サマースクール『小劇場!中高生!大往生!』、本公演『春よ行くな』、ツリメラライブゲスト、『ショーシャンクの空に』、DCPOP『アクアリウム』ゲスト。


そして年があけた。
あけたのか。ほんとうに?
あけましておめでとうございます。

今年は、演ぶゼミ講師ほかワークショップ、『アクアリウム』大阪公演出演、演劇計画リーデング作・演出・出演、メイシアター『グッド・バイ』脚本・演出が発表されていて、ほか、一人芝居と作・演出と外部出演、ラジオ関係と、それから本公演が今のところ決まってます。よろしくね。


ビリビリに破れたものはもっとビリビリにして、なんなら他の場所でビリビリに破れたものも混ぜてぐちゃまぜにしたら、どんな切り絵も作れる気分。蛇はゴミ箱にダンクシュート決めて、ギタギタになった大切なものをさらしてゆこうか。

交わした言葉や約束も酔っぱらいの小便と一緒に流れていって、直感で上塗りされる記憶を液状化させたモノと混ぜて、天から降らせるんだ。ゲリラ豪雨とはこのことだ。豚の前足だな。この足跡は紛れもなく、豚の前足だよ。

どうだい?

うしろを見る。見ようか。かつての人や場所がある。そこへの未練ではない。そこへの信頼は、愛情は、まったくゆらがない。胸のざわつきは、かつての決断への未練だ。

そうだ。夢を見よう。欲望を果てしなくもとう。


『グッド・バイ』では、太宰の未完をどうするのかはもちろん、別れについて書きたい。
演劇計画では、命を消すことと存在を消すことについてを3年かけて書きたい。
作・演出のやつでは、自分にしか見えない幻覚と他人にも見えていることにしている愛についてを書きたい。
本公演では、ないのに確かにあるフィクションについてのことを書きたい。


2015年、悪い芝居10周年に向けて、高く翔ぶ年にしたいよ。
ことしもよろしく。
みなさんも良い年になりますように。

| 書いても、まだ起きてる | 11:39 | comments(0) | - | pookmark |
2013
12.28
Saturday
「ラジオと水と、円、幻、殺」の巻
author : 山崎彬



水面の下で踊っている。
踊ってるから一応まあ元気ではあるのだけど、早く陸に上がりたい。
ほんとは陸上生物なんだ、僕は。もしかしたら今は魚やと思われている。
まずいよ。食うてもおいしないよ。

陸に上がれる日。
タオルで拭かないゾ。ストーブで乾かさないゾ。
ビッシャビシャのまんまで走っていって体当りする。
濡れたらイヤな人はサランラップ全身グルグル巻にして待機。

僕が今こうして打ち刻む文字は一応、インターネットに載るということになっているし、それを僕は確認して、満足気だったり見られたくなかったりそんな気持ちになる。その気持ちは確かだ。感覚がある。実感だ。だけど、この文字がインターネットに載っているということは確認はできているけれど、感覚はない。実感はない。本当にインターネットに載っているといえるのか途端にわからなくなる。さっき確認した画面は幻なんじゃないか。

電話が震えて、待ち焦がれる人からのメールが来た気がして、なんだかそういう実感があって開くとなんかのメルマガみたいなやつだったとき、そのメールはかの人からのものでは確かにないけれど、かの人からメールが来たという実感はあったりする。するとまた途端にわからなくなる。さっき届いた読みもしないメルマガは幻なんじゃないか。

ネットに繋ぐと記事はあがっていて、携帯を見るとメールはなかった。

だけど、それぞれの実感はあった。


なんだかその、実感だけがある、例えば非公表ブログ記事の墓場とか未送信メールの墓場、そういう場所が自分の目の届く場所にあるだろうけれど、そんなことより何よりも、実感があったということを大切にしたいと思っている。そしてそれを元にこの道を進んで行くしか、もう、どうしようも、ない。。

「人生はドラクエ1より何も教えてくれない」だって?それは相当ハードモードやでっ。

クリスマスターバックスで、おっさんが金髪美女を口説いているその隣の席で、「アンダーヘアとは」みたいな文章を打っていて、なんて幸福なのだろうかと思ったよ。乾いた幸福だ。そろそろ湿った幸福もほしい。

きっと1月中には、2014年の予定が発表できると思う!!
 


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2013
12.28
Saturday
「君にあうような景色をさしあげます」の巻
author : 山崎彬







名刺交換、根回し、交通整理、ご挨拶、接待、信頼の積み上げ。
その延長に実現が待っている。
だけど、それが一番大切みたいなことを得意満面に居丈高に言われてもさ「アハハ」しか言えない。よく遭遇する。

みんな知ってるし。知った上で選択してるし。バカじゃないし。それを意識が低いみたいに言うなんて!
実際の作り手にまでそんなこと求めて、みんなみんなマナーがよくなりすぎて、それはいいことなのだろうか。
夢を見てるやつには「目を覚ませ!」と言ってもいいけど、夢を持つのはいいと思う。

そんなものが大切になっているそのシステムは仕方ないし何も言いませんので、せめて、せめて、それでもせめて、おもろいものをしかるべき場所に届けるためには邪魔なシステムだと、嘘でも言うてください。そのシステムは守りつつ、新たにできることを作っていくのが仕事だと思ってます。変わらなくて、変えられなくて、変えなくていいから。

僕は、ドイツでしか俳優としてしか1作しか舞台に立ったことしかないのでわからないのだけど、海外では名刺交換からの根回しからの接待からの信頼の積み上げがもっとも大事なんだろうな?知らないですけど、ああいうこと言うのが好きな大人のみんなは「海外では海外では」言うんで、ああいう意識も海外に倣ってるのか?どうなんですか?海外のフェスティバルはそうなんですか?そうなんだと思っておこう。なら海外に夢持てなくなるな、僕は。イメージとちがう。あーあ。

ARTCOMPLEX1928や精華小劇場や京都芸術センターがあったから今の自分がある。思いっきり好きなことやらせてもらえて、作品でたくさん傷ついて、よかった。「知ってもらわらなきゃ始まんないんだよー」って、知られてもその人の目が腐っとったら話ならんもんなー。たのむでー。

あなたのフェスがどんななのか全然知らないし興味も持てないので、名刺持って挨拶しにきて。知られなきゃ始まんないっすよ。

バカバカしいっ!!!
 


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