2016
09.16
Friday
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2016
08.01
Monday
「ヘッドホンをはずして、ちょっとだけ目を開けて」の巻
author : 山崎彬

夢に出てきたって話を聞かされたとき、夢の中の景色ではなく寝汗にまみれた寝顔が飛び込んできた。

 

梅雨はあけ太陽が本気を出し始めたころ、ぼくは地下に引きこもり、あいかわらず叫んだり飛び跳ねたりドラム缶に頭をぶつけたりヒザを怪我したりしていた。逃げるなと指さされてようとも、それが全力の逃亡なんだったら全力で応援したい。

 

このメンバーでこの時間でこの場所で、一緒に集まって何かをつくるってのは「奇跡的なことだ」なんて思わない。集まるべくして集まったと思う。集まろうと思えば集められると思う。なんでも。すべてのことが起こることを信じている。

 

ただ、このメンバーでこの時間でこの場所で、一緒に集まって何かをつくるってのは最後かもしれないんだなと思って泣けてきたのは、5月の『トンマッコルへようこそ』の打ち上げでのことだった。

 

あの公演、というかあの座組は、色んな場所から寄せ集めの人たちだったことに変わりはないのだけど、ずっと一緒にやってきた劇団のようであって、客演をしてそう思ったのは久しぶりのことで、次の悪い芝居は絶対そういうチームにしたいなと思った。物語自体も生きるか死ぬかの戦争を題材にした話だったってのも大きかったかもしれない。そして、ふと新作を想ったとき、戦地にいる若ものたちの姿が浮かんだ。

 

不似合いな小銃を持った学生たち。

銃やヘルメットはスマホみたいにデコられていて、うんこちんちんで笑える若者たち。

『トンマッコル』でやたら戦争映画を資料としてみたときに印象に残ってるシーンはどの映画も笑ってる兵隊たちのシーンだったし、なんか、戦争モノをやりたいってよりも、過酷さの中の光を描きたいなって思った。バンドを題材にした芝居にするってのは1年以上前から決まっていて、そんな彼らと対峙するものたちがずっと決まらなかったんだけれども、銃を持って笑う学生たちが浮かんだ時に、すべてがつながった、気がする。

 

男の子のノリみたいなものはバンド「メロメロ」で描けるとして、同時に僕は女の子のノリを描きたいと思っていて、それはたしかチケ発イベントの時点でも、台本は全くなかったけど話していたと思う。

 

しかし残念なことに僕は女の子じゃないので想像で描くしかなかった。

 

それはもしかしたら、中学高校と友達がいなくてひとりラジオ聴きながら漫画描いてドラクエして夜はオナニーして寝るだけの繰り返しの毎日を送っていた男子校に通っていた僕が当時想像していた願望や希望だけのキレイゴトの女学生たちのノリでしかなかったかもしれないけど、そんなファンタジーでも説得力は絶対出せると出演者が決まった時点で確信を持てていたから、そのまま突き進んだ。

 

「インタビューやエチュードをくりかえして当て書きしたんですね」なんてことは言われたけど、そんなの全くしてないです。聞いたりなんかしたらつまんないやん。あの話に出てきた人たちはみんな僕の妄想の中の人物でしかないです。稽古場に来て稽古がはじまる前や休憩中なんかに染み出てくる匂いを鼻がイカレルまでかいでかいでクンカクンカしまくって、家で全裸になって妄想しながら書いた人物たちです。そう、みなさんとおなじような妄想をしたんです。みなさんも妄想しまくってるでしょ。妄想して書かせてもらえたんです。その人のほんとのことなんて誰もわかんないじゃない。この世の他人は全員、自分の妄想の中の化け物なんだ。

 

アイドル、ミュージシャン、役者、作家、漫画家、なんだっていい。

いい表現者はいつだって、その人へのたくさんのイメージをぼくたちにくれる。

人に何かを想わせる力を持っている。

悪い芝居メンバー含め、多くを語らない人たちだけが出てくれていたから、妄想しがいがあったし、書いてて楽しかった。

出演者が違ったら全然違う話だったろう。

人は生きてるだけで輝いている。ちゃんと目を開けて見ればいいだけ。

出会ってくれてほんとうにありがとうといいたい。

そんで彼ら彼女らは、僕が書いた人たちを殺さず生かしてくれた。

役は赤の他人であり、その他人との共通点や入り口を少しでも探して自分が演じるという大変おこがましい行為を我々はしなきゃならんわけで、現実世界で何度も何度も間違って何度も何度も泣かせ泣き裏切り裏切られて生きてきた一番難しい他人と自分という問題をしなきゃならんわけ。つらい。そらつらいわ。

 

でも、もし、1パーセントでもいい、それが出来たら、それはとても、幸せなことだと思う。

 

役者が役のことや物語の世界のことを考えず自分のことだけを考えることは殺人と同じだと僕は思っていて「ヘタクソでもいいので、役を殺すことだけはしないでください」と今回は初舞台の役者もいたので何度も何度も言ったけど、ほんとうにその言葉を信じて役や物語を考えてくれる人たちばかりだった。役者だけでなくスタッフもいつものそうある人たちばっかりだったし、自然と作品としてのかけ算は何倍にもふくらんでいった。

 

そして本番は、やってきたとこ全部忘れて×0して、新鮮な気持ちで挑んでくれと注文し、背中ごしに腕を突き上げ役者たちは出ていった。「たのむで」しか言ってないけどそれだけでよかった。初舞台は一生に一度だなんて言うけど、毎日、毎公演、初舞台で何年もやることはできると僕は思ってるし、「こういう場合はこうしときゃいいよ」なんてドヤ顔で言えるやつは全員売れてないからそのことには確信を持っている。

 

「今日で死ぬんじゃないか」

「本当に明日もこれをやるのか」

「本当にこれを何回もやってきたのか」

 

そんなことを客席で感じられる演劇を作っていきたいし、観たい。観たいものしか作りたくない。身体持つのかしらんけど。でも生でやる意味ってそこにしかないと思う。

 

ほんとうにお客さんはすごい。いつも思う。

僕が妄想した以上の妄想を作品から生み出してくれる。

あんたらすごいよ。何なんだよマジでほんとに。ありがとう。

 

こういう写真とるような劇団になりましたよ。侮辱する人はしてくれていいですよ。

ただ、なんだろうか、破壊したあとに生まれさせるってことを強くやっていきたいとここ数年思うようになって、素直に写真とりたくなった。自分で尖ろうとなんてして尖ったことなんてないのに「尖ってるねぇ」とか「悪いねぇ」とか言われてきて「うっせーしね」っつってやってきたけど、ほんとうにどうでもよくなった。

 

いまだに芝居の序盤はドン引きさせて嫌われるとこまでいって、そっからどこまで距離をつめて同化できるか、みたいなことにしかほんとの価値はないと思ってやってますんで、結局のとこと何の成長もしてないんで安心してください。

 

世界に一ミリも影響せんボクらと、世界に一ミリも影響せんあんたらとで、何の影響もなくおれたらええです。

 

生きる力をもらったなんて感想あったけど、ちがうよ、生きる力はあんたにあったんだよ。まちがいない。すべてがすばらしい。劇場ってのは、まだ自分が出会ってない自分の想像力や価値観に出会う場所や。

 

ほんで、小劇場って世界があってですね、ちょうど今回観てもらったくらいの劇場から、もっと小さいとこでやってたりするんですけど、そりゃ本音ゆうたら生活力も上げたいので悪い芝居は絶対これからも観てほしいけど、僕はね、正直どうだっていいんだ。

 

『メロメロたち』をキッカケに何か他の芝居も観に行ってくれたら、いい。

ちょっと落ち込んだときとか、好きな人とのデートとか、そういうときに選ぶ選択肢のひとつに小劇場が入ってくれたらそれでええです。

 

 

もうおわります。

役名とかセリフとか、そういうのの説明はしません。

想像してくれたらいいし、それが正解です。

『メロメロたち』はもう、あなたたちのものです。

 

 


 

 

あざました。

 

また会えるしさびしくなんかないよ。

 

誰かに抱きしめてほしくなんかないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| これ書いた直後、就寝 | 17:37 | comments(1) | - | pookmark |
2015
06.25
Thursday
「東京はアイドル」の巻
author : 山崎彬

キスインヘルの座組は、その作風とは裏腹に、楽しいだけでほんまにエエのかなとたくさん思う。

楽しいだけの感じのせいで、劇の初めから楽しいだけで進むことによって劇中での世界や人物の成長が感じられない時もあって、でもその結束をもって抱く「行くぞオラッ」てパワーも必要だったりする芝居だったりするし、でもお前ら楽しいだけなんやったら劇である必要ないやんけっていうか、好きだけじゃイカれへんぞってイラつくし、かといって、もしも険悪なムードだったら行きたい場所にたどり着けない気もするし、なんとまあ、モヤモヤとしたフラストレーションが貯まる。

本番が始まると、僕の心にはいつもモヤモヤが貯まってきて、こんな程度やないこんな程度やないねんと思ってきて、反比例するかのように高まる座組の興奮に対して意外なほどに冷めてしまったりすることがあって、こっちっかわの思い出なんかいらねーんだよなんて思っちゃって、それを劇場でお客さんの空と一緒に晴らしてゆく時に、ようわからん一瞬の幸福が生まれる。生まれない時ももちろんある。

キスインヘルは、そういうフラストレーションが今までで一番貯まる。

ここにこんなこと書く必要なないのかもしれん。でも言いたいことはそういうことではなくて、つまりは、キスインヘルをブーストさせるべき鬱憤がちゃんと貯まるし、それを健康的に放出できるし、そして何より、こういうことを書くことが許される信頼できる座組だということだ。

僕はどんな場面でも、すべての人が満足いくなんて思わない方で、誰かが我慢して誰かが気持ち良くなってるし、それはそれでいいと思っている。自分が気持ちいいときは誰かが我慢していると思う。その業をそのまま舞台に乗せたいし、その中で唯一の光として、この作品をとんでもないとことまで飛ばすぞってみんなして思えてたらいいなと思う。

あらゆる意味で、僕はこの座組みは今までで一番好きかもしれない。

興奮と結束と幸福とフラストレーションが、みんな舞台の上では自由になれて、舞台の上で解放できていたら、とてもいいし、そうあれるように東京の初日まで最高の準備をしたい。

ちゃんと嫌いなところもあってそれを表明できるのはとてもいい。ぼくはキスインヘルが大好きで、お客さんも含めてこれに関わったすべての人が好きだ。そう言える。

嫌いを知った上の好きだ。

だからこの好きは、これまでのどのいい子ちゃんな宣伝文句の「みんな大好きー」なんかとは比べもんにならない。

みなさん、宜しくお願いします。

東京公演を初めて6年。
本当の意味で初めて、東京の息の根を止めれる座組みを持ってこれたと思ってます。
見たことない景色をみせて、深い愛と耐えがたい嫉妬に包みます。

赤い劇場、東阪ツアー。赤はあなたの中の色。あなたの外は肌色で、肌色のあなたを愛して愛して、あなたの赤色を覗きこみたい。

写真は、大阪の舞台上から撮った客席の様子。

大好きです。今度は嘘じゃないっす。



【チケットのご予約】
〈大阪公演〉 
〈東京公演〉 

【公演詳細】
悪い芝居vol.17
『キスインヘル』
http://waruishibai.jp/KIH/index.html
【作・演出】山崎彬
【音楽】岡田太郎

【出演】
植田順平  岡田太郎 北岸淳生 呉城久美
長南洸生 中西柚貴 畑中華香 山崎彬 渡邊りょう
(以上、悪い芝居)
四万十川友美 田中良子(ブルーシャトル) 土屋シオン 横田美紀

【会場・日程】
●大阪公演 @HEP HALL
2015年6月17日(水)〜23日(火)
17日(水) 19:00
18日(木) 19:00
19日(金) 19:00
20日(土) 13:00 18:00
21日(日) 13:00 18:00
22日(月) 19:00
23日(火) 14:00

※全日程終了!


●東京公演 @赤坂 RED/THEATER
 
2015年6月26日(金)〜30日(火)
26日(金) 19:00
27日(土) 13:00 18:00
28日(日) 13:00 18:00
29日(月) 19:00
30日(火) 14:00







☆チケットのご予約はこちら☆
〈東京公演〉 http://ticket.corich.jp/apply/64213/010/




 
| これ書いた直後、就寝 | 13:23 | comments(0) | - | pookmark |
2015
06.12
Friday
「キスインヘル」の巻
author : 山崎彬


ラブストーリーを書こうと思った。

劇の中だけで展開するラブストーリーではなく、劇場や稽古場で誰かを恋焦がれてる誰かさえも、嫉妬や寂しさでぐるぐるしちまうような、そんなラブストーリーを作りたいと思った。すべての恋は毛布であると同時にナイフなのでしょうか。登場人物みんなに恋をするということは、そいつなりの愛を疑う日々で、脳ミソと下半身がこんがらがっちゃって、がっちゃって、がちゃがちゃな芝居になりそうで、毎日しっかり立っていないと嗚咽がとまりません。

恋してますか?

今朝、とても小さな劇場の舞台上に僕はいて、一番前の席にいたオジサンに左の膝をバッテン作った二本のナイフで刺された。オジサンは座ったままで、ふと顔を見るとニヤリと笑った。ので僕も笑い返した。

目が覚めて、自分はまだこんな芝居が作りたいのかと思って眩暈がした。そりゃあ笑られるわ。だけど自分がこれしか作れないってものを作るっきゃない。僕らがどう言われようともいいけども、楽しみにしてる人たちも含めてバカにされるのは嫌い。「これだから関西は」とか「関西だったらいいかもしれないけど」とかさんざん言われてきたけれど、結局おもろかったら、そこがサークルだろうがアマチュアだろうがなんだっていいと思うんだよ、僕は。おもしろいか、おもしろくないか、そこにこだわっていたい。

そして、君もまた、そんなことわかってるって、ちゃんと知ってる。


「あなたには愛がない」「あなたのパートナーには愛がない」

そんなことを誰かが言ったとして、世界中の全員がうなずいたとして、だけど二人は死ぬその時までずっとずっとずっと一緒にいたなら、そこには何があったんですかね。

その逆も。

「ふたり愛しあってるね」とみんなが言った二人が別れてしまったなら、そこには何があったんですかね。

連日の稽古は、お芝居を作っとるわけなんですが、なんだか、今回は恋人たちを作ってる感じ。うん、いったいどういう風に受け入れられるのかは、いつものごとくまったくもって、わっからないっちゃんだけれども、もうこれしか作れねぇなってもんになってきてます。

笑いと照れと果てしない絶望でぱつんぱつんの稽古場は、みんな休むこともなく演劇をバカみたいに作ることに夢中になっていて、なんだろう、不思議なんだけど、全然休憩しなくって、そんで早く終わりたいけどまだやりたいみたいな不思議な日々を送っています。

初参加の横田美紀さん、土屋シオンくん、四万十川友美くん、新メンバーの長南洸生くん、なんかいつかもどこかで一緒に演劇作ったことあるようなそんな気がして、ゲストだけどメンバーみたいに、またいつかもどこかで一緒に作りそうな、そんな気がしてます。多分、出会う前に夢では出会ってたようなそんな感じで違和感が全然ないです。洸生は末永くよろしく。

連投の田中良子さんはもう悪い芝居には欠かせない、なんつうか、今や悪い芝居のスイッチでもあり電気そのものでもあるような、なんというか、いなきゃ始まらない感じがたまんないです。

これまでのメンバーはうん、どうぞいつも通りお手柔らかによろしくお願いします。みんな、また、いつもと違う顔が見れて、どんなけダシが取れるねんって感じ。

太郎の音楽はじめ、美術の竹内くん、照明の直子さん、音響の塁さん、衣裳の植田さんたちの仕事も、すんばらしい。ほんまにそこだけ見に来てもらってもいい。

稽古場を演出助手の松本くん、進野くんが支えてくれて、大鹿さん、築地さん、そして心強いナッポスチームががっしりと土台を固めてくれている。

盤石だ。
だからこそ、今ここにきてもなお、ゆらゆら最高を探して、決めきらずの稽古ができている。ありがたい。ありがたいです。

不思議な座組み。ほんとに。もうずいぶん長い間一緒にいる気がする。
この人たちと一緒にやる本番が、あー本当に楽しみ。

しんどいですけどもみなさん、あと少しがんばんましょね。
今日の通しは、まだまだ霧がかってるけど、進むべき道が定まった気がした。

劇団員とあんま写真撮ってないなー。それもまた愛みたいなものなのかなー。
そうやって愛を勝手に拝借して、今日も生きました。ごめんなさい。

「キスインヘル」は、ラブソングです。

こうやったらうまくいくだろうなと知っていて、でもこうしたらどうなるかわかんないけど面白い気がすることを、その瞬間瞬間に選ぶのは難しいけれど、それでも選んでいきたい。知っているうまくいく道には進めない、薦めない。

愛は前借りできない。
だから観てもらうしかない。
観に来てくださいよ。ホントに。

【チケットのご予約】
〈大阪公演〉 
〈東京公演〉 

【公演詳細】
悪い芝居vol.17
『キスインヘル』
http://waruishibai.jp/KIH/index.html
【作・演出】山崎彬
【音楽】岡田太郎

【出演】
植田順平  岡田太郎 北岸淳生 呉城久美
長南洸生 中西柚貴 畑中華香 山崎彬 渡邊りょう
(以上、悪い芝居)
四万十川友美 田中良子(ブルーシャトル) 土屋シオン 横田美紀

【会場・日程】
●大阪公演 @HEP HALL
2015年6月17日(水)〜23日(火)
17日(水) 19:00
18日(木) 19:00
19日(金) 19:00
20日(土) 13:00 18:00
21日(日) 13:00 18:00
22日(月) 19:00
23日(火) 14:00


●東京公演 @赤坂 RED/THEATER
 
2015年6月26日(金)〜30日(火)
26日(金) 19:00
27日(土) 13:00 18:00
28日(日) 13:00 18:00
29日(月) 19:00
30日(火) 14:00







☆チケットのご予約はこちら☆
〈大阪公演〉 http://ticket.corich.jp/apply/64211/011/
〈東京公演〉 http://ticket.corich.jp/apply/64213/010/




 
| これ書いた直後、就寝 | 01:51 | comments(0) | - | pookmark |
2015
04.11
Saturday
「誤解するなら、してみろ!」の巻
author : 山崎彬


地獄の中でしか、生きがいは見つけられやしない。

3ヶ月なんて時間は、あっという間に過ぎていたんだ。
『ロマンス2015』を終え、芝居を観たり映画を観たり、悪い芝居の撮影をしたりUstreamをしたり、『東京ハートブレイカーズ』のチケットが販売されたり『また愛か』のオーディションがあったり。

悪い芝居での新作のタイトルも発表されたんです。

『キスインヘル』

すべてのキスは、その孤独の場所を天国に変えてくれる。
そんな思いがふと頭をよぎって、勢いで決めた。

知らないということへの立ち向かいかたは歳を重ねるとともに変わってきた気がする。
好奇心も恐怖も、既に知っていることに重なって導き出されているような気がする。
「既に読んだ」は「既読」な時代に暮らし、「既に知っている」は「既知」の日々に浸かり、「未読」と「未知」もつくられたものだったりして、果たして、まだ読んでいない、また知らないものはいったい何なのか、さっぱりわからなくなるのです。

だからこそ、既読と既知を、しっかりジャッジしていきたい。
ほんまに読んだのか。ほんまに知っているのか。
ってことを。
そういうことをちゃんと考えてちゃんと生きないと、それこそ地獄に堕ちるしかないんじゃないか。
そんなことを芝居にしたいなあと思ってます。

「未読」のものを「既読」にせずに読みたいように、「未見」のものを「既見」にはしなくていいので見にはきてくれないでしょうか、とか思うのです。

ああ、とはいえども、百科事典のような知識、とか、御洒落、とか、そういった類の世界と決別した芝居をつくっていますけれども、あんまし欲しがられてなかったりするのです。おうおう上等だ、おもしろいじゃないかと思って、日々、『キスインヘル』を書いています。それだけだからダメなのだけど。

お母さん、「未生」を「既生」にする毎日を過ごしています。
「未死」は「既死」にしないよう、ごまかしごまかし生きております。

僕にとってもあなたにとっても、未知で未見の世界をあげたいな、って、強い意志を持ちながら上演の準備をしているわけですが、今回もまた、いつものように上演はされ、いつものように少し盛り上がり、いつものように終演を迎えるんやろうな。

ほんまに、それが、嫌だ。

ほんまに、ほんまに。

もう今じゃあ珍しいタイプなんですが、僕、演劇一本で世界ひっくり返ると、けっこう本気で信じてたりする最後の生き残りたちの一人です。

ニセ正義背負ったムッツリスケベ老人顔の有識者たちは、客席で眠りこけながら「今の時代にブレイクはむずかしい」とかなんとかいう寝言を言うとりますけれども、はい、僕はブレイクってあるんちゃうかなあと思ってたりします。

なんでかって、その寝言をまことにするために葬られたブレイクはあるかもしれませんが、ほんまのブレイクってそんなんも突き破って、むずかしいと言われる中から生まれてくるものやと思うからです。

そんな心意気で作っておるから、カシコにはガン無視されてしまうんですけれども、芝居そのものは強くなってきました。

カシコは時代に赤ペンをいれる。その時代をつくるのはアホや。僕はそれを信じてる。

そのアホどもがちゃんと出てくる作品にしたいな。ロマンチックにつくりたいな。

踊るように文字をタイプしてる。たのしい。
劇場で待ってます。今はそれしか言えない。

誤解するなら、してみろ!!

全力で、寝る!

悪い芝居vol.17
『キスインヘル』
http://waruishibai.jp/KIH/index.html
【作・演出】山崎彬
【音楽】岡田太郎

【出演】
植田順平 大益賢佑 岡田太郎 北岸淳生 呉城久美
長南洸生 中西柚貴 畑中華香 山崎彬 渡邊りょう
(以上、悪い芝居)
四万十川友美 田中良子(ブルーシャトル) 土屋シオン 横田美紀

【会場・日程】
●大阪公演 @HEP HALL
2015年6月17日(水)〜23日(火)
17日(水) 19:00
18日(木) 19:00
19日(金) 19:00
20日(土) 13:00 18:00
21日(日) 13:00 18:00
22日(月) 19:00
23日(火) 14:00


●東京公演 @赤坂 RED/THEATER

2015年6月26日(金)〜30日(火)
26日(金) 19:00
27日(土) 13:00 18:00
28日(日) 13:00 18:00
29日(月) 19:00
30日(火) 14:00











☆チケットのご予約はこちら(特別先行は19日まで)☆
〈大阪公演〉 http://ticket.corich.jp/apply/64211/011/
〈東京公演〉 http://ticket.corich.jp/apply/64213/010/


| これ書いた直後、就寝 | 06:08 | comments(0) | - | pookmark |
2015
01.19
Monday
「今すぐ部屋から飛び出して」の巻
author : 山崎彬

サイゼリヤで新しい台本を読んでいて、頭がぐーっとなってくる。
そうしたら、カバンの中から何か本を出して、読む。
ノートを開いて思いつくことを書く。意味もつながりもないことを書く。
去年の領収証をまとめようとしてめんどくさくなったり。
ワークショップのことを考えたり、新作のことを考えたり。
手帳に変更になった稽古予定を書き込んだり。
スマートホンをいじったりして、ツイッター見たり、メール返したりする。
そんでまた頭がぐーっとなってくると、台本にもどる。

台本に、ほかの本を読んでいただろうといわれる。
ノートに何か書いていたでしょう。携帯を見ていたでしょう。
台本を裏切るような行為は絶対にしてない。でもいわれる。
まだ信じてもらえてないからだろう。

新しい台本とは、最初はとってもヨソいき同士だから、だから向き合って、知らないところに不安がって、イイかっこしてるんじゃないかと自分を疑って、でも自分を信じたくて、隠されてるものを全部知りたくて、このセリフは僕ではない誰かに与えられていたもので、だとしてもやるのは僕でから知りたくて、でも知ってしまうのも怖くて、だけど本番の日は決まっていて、その日、会えることは決まっていて、だけどもしかしたら会えないかもしれなくて、会うために今があって、だけどその今はつらくて、なにもわからなくて、こわい。

それでも、台本に向き合うしかない。

つかさんの戯曲は、学生の時に稽古で読んだのと、劇団内発表会みたいなので上演したのと、びわこホールのリーディングに出たのと、そのくらいで、いざひとつの座組でやらせていただくのは初めてで、不安もありますが、その不安の道のほうが、ワクワクする。まだ出会ったことない自分にも、まだ知らない舞台の上の空気にも出会えそう。紀伊國屋ホール。

とてもパワーのある台本だ。
読んでいて、つかれる。
だけど、声に出すと、嘘がない。
嘘をつけない台本だ。
嘘をつかない台本だ。
僕はそこがとても好きだ。
とてもとてもとても好きだ。
そうならば、落ち込んだりする暇がないくらい、愛さないといけない。

冬は寒い。距離は遠い。心は見えない。
だから、冬さえも暑くして、距離もなくして、心を見つめて。

こんな夜にそんなことを思い、明日のために今日も寝る。


 
つかこうへいTRIPLE IMPACT
『ロマンス2015』
【作】つかこうへい
【構成演出】中屋敷法仁

【出演】
鈴木勝大 池岡亮介
杉山圭一 杉ありさ 寺内淳志 柳喬之 山崎彬 岡大和

【会場】紀伊国屋ホール

【日程】
2015年2月17日(火)〜2月22日(日)
17日(火)19:00
18日(水)19:00
19日(木)19:00
20日(金)19:00
21日(土)14:00/19:00
22日(日)14:00

【料金】※全席指定・税込
6500円

【チケット発売日】
2015年1月18日
※チケット発売しました!

つかこうへいTRIPLE IMPACTの他2作品『初級革命講座・飛龍伝』『いつも心に太陽を』の詳細や、チケット料金の学割などの情報は公式サイトをご覧ください。

株式会社アール・ユー・ピー http://www.rup.co.jp/

| これ書いた直後、就寝 | 04:05 | comments(0) | - | pookmark |
2015
01.03
Saturday
「ひと息ついたし、スタート」の巻
author : 山崎彬

あけましておめでとうございます☆
今年も絶対よろしくおねがいしまあす☆☆

12月30日までの「観音クレイジーショー」、そんで、31日のヨーロッパ企画カウントダウンへの出演を経て、明けて1月1日と翌2日、ほーんまに、ぼーっと過ごしました。

2014年は、新作の作・演出が長編4本短編2本、ほかにラジオドラマ1本、出演だけでも3本、そのほかもろもろ入れて、毎月人前にあらわれてました。ほんっまにクッタクタになる暇もなかったのでよかったと思ってます。暇はこわい。こわいでぇ。

この2日間ぼーっとできて、ああ、がんばったなぁ、でもまだ全然足らんなあ、こんなとこまでしかこれなかったなぁ、しかし、雪がすごいなぁ、胸はドキドキしているなぁ、僕も人間だなぁと思ったりして、屁をこきながらうどんを食べて、よし、早く今年も動き出したいと思い、今、日記を書いてる。

今年の予定もなんだかんだ決まっているけれど、なにより、悪い芝居が10年たったみたいでして、夏くらいに祭がしたいなと思ってます。5年以上昔に辞めてもうたメンバーと年の瀬にあって、僕は進んでいたけれど、彼は止まっている部分もあって、ああ、色々あるなぁと思いました。まあ、もう今となっては笑える方を選べたらどっちでもでもよくて、吉川さんともカウントダウンで一緒やったし、そんなの関係なく、この10年を途中からでも支えてくれたお客さんに、何かお返ししたいなと思てるんだよ。無料のイベントというか、ディナーショーみたいなのとか。10年に便乗した作戦みたいなことはできなんだよなぁ。できたらもう少し楽なってるんでしょうけども、やっぱ僕は、この10周年で踊ってほしいのは、当の僕たちでなくて、応援してくれてる人らやと思うんですよね。だから僕は、どう踊るかではなく、あんたたちが踊りたくなるステージを用意したい。

6月の本公演は、いつもどおりやりたいんだ。ただ、何かこの10年を経た、面白い感じになればいいなと思ってます。

どんな作品にしようかな。
仮タイトルは「NBK」。今考えてるやつの頭文字をとった。
出演者もおいおい発表されると思います。

やあやあやあ、人生は何がなんだかわからんですねえ。
新年からね、いろいろ始まる、始まろうとしていて、身が引き締まる。
グダグダと我欲を見る暇なんか殺して、誰かのために、いつかのために、身を投じよう。そう思う。
自分なんかとうの昔に殺したんだ。瞬間瞬間に生まれ変わってくんだ。

今日、これを書いた直後からの時間が、本当にうれしくて楽しみで、もう飛び跳ねてしまいそうだ。
うれしすぎると地球が爆発するので、よく死んだ目をして乗り切るんだけど、今年は地球を爆発させちまおうと思う。
中身をぶつけていきたい。そのことを2014年のあの怒涛の中で学んだ。
心の奥の扉の鍵は閉めっぱなしで、その鍵もなくしちまったんですが、時が経って、鍵がボロボロになって、今年中に壊れてしまう、そんな気がする。
扉の奥の部屋で眠る化け物が、あくびをしながら目を覚まし、日の光を浴びるでしょう。
そこで僕はそいつの肩をだき、酒をかわしながら、笑い泣きするんだろう。
今年も1年つっぱしりたい。好きなのです。今が。

来週にはまたしばらく東京に滞在して、稽古だああ。
つつつついに中屋敷くんとやらせていただけるよぉおお。
つつつついにつか戯曲やるよぉぉぉ。
震える震えますが、がんばりまあす。

 
つかこうへいTRIPLE IMPACT
『ロマンス2015』
【作】つかこうへい
【構成演出】中屋敷法仁

【出演】
鈴木勝大 池岡亮介
杉山圭一 杉ありさ 寺内淳志 柳喬之 山崎彬 岡大和

【会場】紀伊国屋ホール

【日程】
2015年2月17日(火)〜2月22日(日)
17日(火)19:00
18日(水)19:00
19日(木)19:00
20日(金)19:00
21日(土)14:00/19:00
22日(日)14:00

【料金】※全席指定・税込
6500円

【チケット発売日】
2015年1月18日

つかこうへいTRIPLE IMPACTの他2作品『初級革命講座・飛龍伝』『いつも心に太陽を』の詳細や、チケット料金の学割などの情報は公式サイトをご覧ください。

株式会社アール・ユー・ピー http://www.rup.co.jp/









 
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2014
12.26
Friday
「夢の中で僕ら」の巻
author : 山崎彬

劇場から近いので実家に帰っている。
リビングではお母さんが韓国ドラマを観ている。

Patch Stage vol.5『観音クレイジーショー』二日目が終わりました。
幕が開いたら、本番は俳優とお客さんのものでして、作家や演出家なんてのは客席で指くわえて、大笑いして大泣きするくらいしか仕事がないです。自分で自分の好きな芝居をつくって、好きな俳優さんとスタッフさんの好きな感じを芝居に乗せて、笑ったり泣いたり怒ったり寝たりぼーっとしたりするたくさんのお客さんの後頭部を眺めて過ごす2時間は、とてもうれしい時間です。

僕は、演劇学校の先生みたいなことはするつもりはなかったので、Patchのみんなを俳優としてしか観ていなかったし、いつもと変わらず、あーでもないこーでもないと言いながら、新作を純粋に作りました。

たくさんのお客さんの感想を聴かせてもらったり読ませてもらったりして、ああ、このつくり方で間違ってなかったなあと思っています。この先、演劇学校の先生みたいな顔して物言ってくるおっさんおばはんの言葉は無視して結構で、その分、一俳優として責任もって闘っていったらいいと思うし、まあ、何よりも、誰一人として、その尊敬は無意味ですよと言いたくなるようなバカ後輩な態度を取らずに、きちんとプライドもってアホやって生きているので心配はしてないっすけども。

僕が感激したのは、終演後のイベントでして、かなりハードな舞台をやった後、疲れた顔見せずイベントをちゃんとやっていて、ほんまにしびれるし、何よりお客さんが喜んでるのがすべてです。すべてだ。

もちろん、すべてが最高の関係だけでいられてるわけではないけれども、間違いなく、僕の血と肉と脳と心は、お客さんが作ってくれました。お金もそうだし、応援というパワーもそうだし。

ただ、こりゃあ、イベントってのは、まあ賛否あるでしょうけれども、でもです、作品の余韻がぶち壊されると思う人はカーテンコール後に帰れる時間は作ってもらったし、そんなことで余韻が壊れるような作品は作ったつもりはないですし、余韻が壊れたならば作品がクソだったんだということで作品に責任を負わしてほしい。つまりは僕と俳優のPacthに負わせてほしいです。これは宿命ですから、もう、そんなこと言わせないくらいの俳優集団になって強度の高い作品をつくっていくしかないと思うなあ僕は。

お客さんはこの作品を観てくれてる。Patchファンのみなさんも。
本当に女性のお客さんが多くて、そりゃあまあたいへん男の子なお芝居をつくっちゃいまして、大丈夫かなぁと思ってましたけども、でもそれさえをも受け入れてくれるのはやっぱり女の子だったのだなあ、という感じです。ありがとうとしか言えませんや。あーーーーーーー!!!!!


今日の夜の大爆音は好きだ。
よかったとか成功だったとかではなく、好きだ。
そう、僕はいつもその日のその感覚をとても大事に作ってもらっていて、その普遍の中を生きてもらってまして、まあ、今作もそうでして、なので、好き嫌いになっちゃうんすよね。もちろん演出を足したり変えたり、返し稽古したりもしますけども、基本的に、何を感じてほしいか、そして少しでもその感覚の水流みたいなものが流れやすくするための感想をいうのが、僕の演出です。

で、初日開けて、踏まえて話して、今日の大爆音が好きでした、ということです。
哀しくて寂しくて、でもそんなんあたりまえで、だけど特別に思いたくて、はい、誰もあんたが思ってるほどあんたのことなんか観てないですよ、そんな感じ。わたしも誰かのことを観続けるなんてできませんしね、そんな感じ。しかしまあ、それでも、そうだとしてもこの人を観ると決めたこの人は、わたしに観られていようといまいと、いいじゃないか、観よう、目を離さないでおこう、それでいいじゃないか。親子だったり恋人だったり、そしてPatchとファンのみなさんだったりの関係みたいな。

まあ、そんなこんなで、ね、こういう演劇もたまにはいいでしょ?
いやほんまに、さ。
観た人のさ、人生も含めて演劇の一部やと思うんです。
だからそれぞれのシーンの感じ方もそれぞれで。
出会ってくれてほんとにありがとうございまあした。
この機会をくれたすべての方々に多謝です。多謝。

もうええか、こういう話は。

14歳から18歳まで女子とはしゃべってないほどの男子校気質なので、楽屋がとてもマズイ。写真とか動画撮ったり、いらん絵を描いたり、銀杏BOYZ聞いて踊たりする癖が無意識的に戻ってきていて、マズイ。いい加減、キレられるかも知らん。しかし、楽しい方をとってしまう。マズイです。こういうので嫌われたこと、何回かあるしな。ただでさえ今回出てないので、さらにマズイ。

知るか。許せ。僕の出番は開場中にウロウロすることだけやから。溜まってるんです。

明日は開場中にUstやろかな。

4本やった作・演出の現場、4本とも違って4本とも面白かったけど、しかし、今回すごく落ち着くわあ。

出演者スタッフ全員、すごく楽。

楽って、一番、愛しい、大事。

おやすみなさい。

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Patch8番勝負 其の八
Patch stage vol.5『観音クレイジーショー』
【作・演出】山崎彬
【音楽・演奏】岡田太郎

【出演】
中山義紘 井上拓哉 竹下健人 杞山星璃
村川勁剛 吉本考志 松井勇歩 山田知弘
中村圭斗 岩?真吾 三好大貴

田中良子(ブルーシャトル) 植田順平(悪い芝居) 向田倫子(ババロワーズ)

【会場】 in→dependent theatre 2nd

【日程】
2014年12月24日(水)〜30日(火)
24日(水)19:00
25日(木)14:00★/19:00☆
26日(金)14:00☆/19:00★
27日(土)13:00/18:00
28日(日)13:00/18:00
29日(月)14:00★
30日(火)12:00/17:00
※開場30分前

★=終演後、ハイタッチあり
☆=終演後、SPイベントあり

【チケット】
3800円
全席指定/税込/未就学児入場不可


劇団Patch http://www.west-patch.com/

 


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2014
12.24
Wednesday
「10年」の巻
author : 山崎彬
20080508084451.jpg
2004年12月24日、10年前の本日、クリスマスイブに暇していた男二人は、京都市内の色んな路上でゲリラ演劇が敢行された。

カップルだらけの河原町通りで詩を売る男と、それを遠くから眺める大女。

そいつらが痴話ゲンカを始めて、最後に世界平和を祈って終わる。

悪い芝居の最初の公演ということに非公式ではなっている悪い芝居vol.0「詩人と大女」だ。

あれから10年経ちました。

今日も劇場にいます。

本当にありがとうございます。

本当に本当に。

これからもよろしくっ。

悪い芝居
山崎彬

2008年くらいの写真だよ☆









 
| これ書いた直後、就寝 | 18:34 | comments(0) | - | pookmark |
2014
12.23
Tuesday
「真っ直ぐにみつめること」の巻
author : 山崎彬

『観音クレイジーショー』の上演会場であるインディペンデントシアター2ndで作品を発表するときは、実家から通うことになっている。京都のおうちよりも奈良の実家の方がちかいから。

『トーキョー・スラム・エンジェルス』終えてから京都に戻ってきて大阪の稽古場にぱつんぱつんになりながら通いつめて作った『観音クレイジーショー』。いろんな危機を感じたけれど、信じて向き合って、なんかまた変な子が生まれました。僕は心の底から友達になれるやつです。

好きな芝居をつくっているものだから、うまくいかなかったらチックショーと思うし、最高だったら笑い泣いてしまう。自分が出演しない作品を客席で観るときは、だいたいいつもそんな感じ。

劇団Patchで本公演を任せてもらえることになって、1月から不定期でワークショップつって稽古場で演劇あそびをしてきて、なんだろうか、僕は本当に役者さんに書かせていただいてると心から思うのですけれども、みんなの持ってる人間をみんなが素直に見せてくれたから、役が生き始めてからはスラスラと書けました。引くぐらいみんな素直です。本当にまたやりたいし、これからも演劇仲間として盛り上げていきたいです。これこびてるやつじゃないのです。

もう二度と会えなくていい覚悟と、また会いたい渇望と。それは同時にいるのです。

そこに向田のミッチーさんと田中の良子さんと植田のバカヤロウというゲスト陣をまぜるのもスルスルと行けて、本当に助けてもらったです。直接なにかヒントをくれたわけではなく、稽古場で演劇で身体からあふれるもので、力をもらって本当に助けられた。本当に本当に。言葉じゃないんだよなこればっかりは。

言葉になる前の、なんかたぶんそれ、ってのが好きなんです。

今年、新作を四本書いて、四本とも役者のみんなに助られて、演出するときはスタッフのみなさんに助けられて、出会ってなかった自分に出会いました。スタッフたちとなんか、ほんとに、言葉で直接的な要求を出したことはなく、「どんなことしましょうかねぇ」と悪巧みして、作家を滅茶苦茶にしてやるっつう打ち合わせから生まれるので、ほんまに自分じゃないみたい。

ほんまに自分をつくってくれるのは他人のみんなであって、自分で自分のことをつくろうとするなんて、なんと浅はかなことなのだろうかと、劇団を旗揚げたころの僕に言ってやりたいです。まあお前もかわいくで嫌いじゃないけれど。

自分を写真に撮れる気分がまた戻ってきた。
これはなんだろうか。僕は元気です。というあれなのでしょうか。
昔はバンバンとってて、おそらくナルシスト的なやつで、まあかわいいやつだと思うけれど、今かんがえると気持ち悪くて、うん、キモイ、しかしだがしかし、最近撮れるようになってきた気分というのは、本当に、色々がどーでもよくなったからなのです。

頭の腐る言葉を耳に入れても、楽しめるようになったし、なにより心がふくれている。

「観音クレイジーショー」を書きあげた朝?昼?なんて、もう、そのふくらみだけで書ききったし、なにより書ききってそのふくらみに「でかした!」という声をあげさせたい一心で、それはもうパソコンの向こうにそいつはニヤニヤいて、「まあ期待してますよー」てな感じでニヤニヤいて、「もしかしたら今日まだ書けなくていいかな」なんて思いそうになっても、きっとふくらみは許してくれるんですけれど、それよりも「さすがやねー」と言わせたい一心で書けて、なんだろう、昔のなんだかんだ言って勢いでいたころの自分と、チカラつけてきた自分が合体してきたというか、来年以降がとても楽しみになった。なったんだ。

預けていた心が戻ってきたというか、人間であることを思い出させてもらった。

凡人は、凡人なりに、一歩一歩、前でも後ろでもいいから、歩かせてもらって、素直にただしたがって、やらなきゃならないことをするだけさの精神で、これからもいこうと思います。見栄も虚勢もはれない、ただの凡人に生まれてほんとうによかった。前はとても嫌だったのに、これもまた不思議。

知らない自分には毎秒出会っていて、この次の行に何が書けるかなんて、この行を書いている僕は知らなくて、そうこうしてるうちに次の行になっていて、はいそうなのです、こうして知らなかった自分に出会っていて、その出会いに気がついて生きていきたいし、その歩みに好きな人もそばにいてくれたらそれだけでいいんです。

想いというものは、実はもうすでに身体からあふれていて、わかるもの同士はわかりきっていて、それを言葉にしないセクシーさもあるし、言葉にせずして感じあい絡み合うセクシーさもあるし、なにより、もうわかりきってる恥ずかしさと、わかってしまいたくない意地と、わかってはならない色々の中で、どうせ明日も空はあるんでしょうから、同じように、きっと明日もあふれてるんでしょうてな感じで、生きてられたら、それもまたいいのである。

変わってきた自分や、変わってない自分、信じられない自分や、信じたい自分、色々いて、ほんまに自分なんかいなくてよくて、この人に対しての自分みたいなものが確かになればいいし、確かにしたい。そうできるまで、ただ真っ直ぐ見つめたい。

母は何の文句も言わずに、駅まで迎えに来てくれて、ホールアウト後の夜遅くなのに迎えに来てくれて、笑って今日の劇場での仕込みのことを聞いてくれました。

聞いてくれるってのはすごいことでした。ただただ聞いてくれるってのは本当にすごいことなんです。
聞いてくれる人のことを大切にしたい。そんで笑かしてくれる人、これも。大事。忘れない。

その逆の、聞いてくれないし笑かしてもくれない人は、ちょっともう、少し離れて笑ってみてたいな。

一昨日の『また愛か』リードインプログレスっつう来年上演する戯曲の途中段階を聞いてもらうのですが、お客さんよお客さん、聞いてくれたから書けたし読めたし、ほんまにね、泣いたよ。聞いてくれる限り作り続けられる。観てくれる限り立ち続けられる。

なんか、くだらないことに脳ミソ腐らして吠えてるくらいなら、駅前でも路上でも公園でもいい、上演をつづけりゃいいのだと思いました。暇は脳ミソを腐らせますけれども、暇は作るものなので、暇だとしたらそれは作ったものなので、つくらなきゃいいのだ。やりたい人とやりたいです。全力で返してくれて嘘のない人が好きです。

中山くん演じる主人公をとにかくじっくり観てください。
演技が注目!とか今回おもしろいよ!とかの観てくださいじゃないです。
人間のままで彼がちゃんといるか観てください。
そんで、中山くんがダメだったらボロカスに言ってやってください。
よかったら微笑んでやってください。
そして大切な場所に帰るか、大切な人と会ってください。

僕、演劇なんて、その日はお酒が飲みたい、スイーツバカ食いしたい、セックスしたい、踊りたい、で、したいことして、内容何やったけぇわすれた、でいいんです。したいことしたい衝動をコチョれたら。
で、内容よりも、あの酒を飲んだ日に観たやつ、スイーツバカ食いして吐いた日に観たやつ、観た日にしたセックス、観て踊った、で覚えててもらえたらいいんです。

道の美しさでなく、あの子と歩いた道という風景の残り方の方が好き。

風景をブン投げてきた人を忘れられない。言葉をブン投げてきた人のことは忘れた。

この文章も内容でなくて、指が今冷たいことで覚えていてくれたら、さっき食べたファミマのスパイシーチキンでお腹が重いことで忘れないでいてくれたら、布団のあたたかさよ、電車の中揺れる車内ふと目をあげて見えたおねいさんの髪の毛の艶やかさ、そんな覚え方でいい。

今、足の裏で踏んでいるポイントに、この先の人生もう二度とこないかもしれない。そして忘れる。そのポイントを踏んだことなんて。でもなくなったわけではない。確かにあったのだ。あったならそれは自分の一部だ。

さあ、忘れられないクリスマスイブがやってくる。
恋人とすごします。最高の恋人です。観音クレイジ−ショーという変な名前の恋人です。
劇場で紹介します。観にきてください。

あと植田も紹介します。Patchファンのみなさん、覚えて帰ってやってください。

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Patch8番勝負 其の八
Patch stage vol.5『観音クレイジーショー』
【作・演出】山崎彬
【音楽・演奏】岡田太郎

【出演】
中山義紘 井上拓哉 竹下健人 杞山星璃
村川勁剛 吉本考志 松井勇歩 山田知弘
中村圭斗 岩真吾 三好大貴

田中良子(ブルーシャトル) 植田順平(悪い芝居) 向田倫子(ババロワーズ)

【会場】 in→dependent theatre 2nd

【日程】
2014年12月24日(水)〜30日(火)
24日(水)19:00
25日(木)14:00★/19:00☆
26日(金)14:00☆/19:00★
27日(土)13:00/18:00
28日(日)13:00/18:00
29日(月)14:00★
30日(火)12:00/17:00
※開場30分前

★=終演後、ハイタッチあり
☆=終演後、SPイベントあり

【チケット】
3800円
全席指定/税込/未就学児入場不可

劇団Patch http://www.west-patch.com/
















 
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2014
10.20
Monday
「鍵なし部屋」の巻
author : 山崎彬


あの日、いったい何が起こったのか。いまだにわからないでいる。
あの日、この日をこんな日にしたくって、あんな日にしたわけじゃあなかったのだけど、あの日は、この日のことを、つまりあの先の日のことを考えられなかった。あの日はあの日にとって、ただただ素直な日だった。

約一ヶ月のブランクというのは、なかなかのもんで、ひと月前の歓喜はしっかり覚えているのだけど、それをいったいどうやって起こしたのかはわからなくって、しどろもどろになりながら、もう腹を括って、明日がくるのを待つしかないという感じ。1年ぶりの本公演は、昔よく悪い芝居でやっていたノリをとても思い出すし、やっぱり劇団っていいなと思える瞬間がたくさんあった。楽しみしかない。

眠って夢を見ていたのではなくて、夢から覚めてボーッとしていたのだった。
そのあいだ、たくさん劇場に行って芝居を観た。ナイロン100℃『社長吸血記』は二回観た。最高だった。
ライブに行ってみたり、漫画喫茶に滞在してみたり、そうこうしているうちにテアトル・ド・アナールの稽古とスーパーふぃクション東京稽古が始まってくれて、そのおかげで、ゆっくりゆっくり眠りに落ちて、また、夢の世界に戻ってこれた。

僕はわかりません。なにがなんなのか。
あいすべくそばにいる。あいすべくはなれる。
台風がからだぜんぶもっていったとしてもだ。
地球に隠れた月は珍しいけれど、月が見れることも珍しいです。

こうしてまた、すべてのものにはかぎりがあることを忘れ、無限を思うのだった。
まあでも、そういうものを作り出そうとしているのもまたひとつなのだった。
どうしてわすれてしまうんだろうか。
人は死ぬし、美人もおっさんのような咳をする。
悔し涙かと思っていたら感極まっていたりする。
哲学たれてもしょうがない。言葉にしてもしょうがない。
よいもんはよく、やなもんはやだ。

ごめんごめんごめんごめんごめんごめん!
せんきゅせんきゅせんきゅせんきゅせんきゅ!

お・ご・ら・ら・ら・ら・らああああ!!!

穏やかだ。
風は穏やかだ。

さあ、はじまるぞ!東京公演!

みなさん。
大事な時間とお金をくれてほんとうにありがとうございますみなさん。
台風が去った朝焼けの中、俳優たちが舞台の上に立っています。
朝日はみなさんです。くもらせません。

行くぞっ!

悪い芝居vol.16『スーパーふぃクション』
【作・演出】山崎彬
【音楽】岡田太郎

【出演】
池川貴清 植田順平 岡田太郎 北岸淳生 畑中華香 山崎彬 渡邊りょう (以上、悪い芝居)
田中良子(ブルーシャトル) 大塚宣幸(大阪バンガー帝国) Sun!!
辻井彰太(トム・プロジェクト) 中西柚貴 吉原小百合

【会場・日程】
●赤坂RED THEATER
 

2014年10月21日(火)〜26日(日)
21日(火)19:00
22日(水)19:00
23日(木)19:00
24日(金)19:00
25日(土)13:00/18:00
26日(日)15:00

※開演45分前より受付開始、
開場は開演の30分前。

 
 

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